成薬には、おびただしい品種があり、その名称もいろいろと異なっています。ただし、ある程度
の知識があれば、名称を見ただけで、これはどんな薬効を持っているか、どんな形態をしている
かといったことは理解することも可能です。成薬名称には、それぞれ決まった意味と理由がある
のです。これを大きく分ければ、次のようになります。
1. 効用に基づいて名づけたもの
たとえば、「補心丹」、「止咳定喘丸」などは薬名どおりそれぞれ心臓の疾患に、また咳や喘息
止めに効用があります。
2. 処方の主な組成薬物に基づいて名づけたもの
「参苓白木丸」、「結紅丸」など、その薬の成分として調合されている薬物の名前がそのまま薬
名に取り入れられています。
3. 処方を構成した薬物の品種数に基づいて名づけたもの
「二妙丸」、「六味地黄丸」、「十全大補丸」など、その薬に処方されている薬物の品種数が薬
名に取り入れられています。
4. 薬の発明者または記載されている医書名に基づいて名づけられたもの
「万氏牛黄清心丸」、「本草腎気丸」など、薬を発明した人の名前が取り入れられたり、その薬
の処方が記されてある医書の名を取り入れたりしています。
5. 色に基づいて名づけたもの
「紅棉散」、「紫雪丹」など、薬そのものの色が薬名になっているものもあります。
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